はじめに
以下の記事で、Quarto × \(\LaTeX\) で論文を書く方法についてまとめました。
今回はもう少し踏み込んで、論文の体裁を整える設定について考えます1。
YAML ヘッダーをいじる
Quarto や R Markdown でお馴染みの YAML ヘッダーですが、以前の記事での設定は以下の通りでした。
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title: "【PDF】Quarto で論文を書く"
author: "阿部洋輔"
date: 2024-07-08 # todayで今日の日付にできます
date-format: "YYYY年M月D日"
format:
pdf:
documentclass: article
number-sections: true
include-in-header:
- text: |
\usepackage{zxjatype}
\usepackage[ipaex]{zxjafont}
# これらは日本語フォントの設定のために記述していますexecute:
echo: false # コードを表示しない
warning: false # 警告とメッセージを表示しない
language:
crossref-fig-title: "図"
crossref-tbl-title: "表"
crossref-eq-prefix: "式"
---
今回は簡単化のため英語で設定していきますが、さっそく今回の結論は次の通りです。
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title: "Title"
author:
- "Yosuke Abe\\thanks{Osaka School of International Public Policy}"
- "Author 2\\thanks{Osaka School of International Public Policy}"
date: 2024-07-22
date-format: long
lang: en
abstract: >
Here is the abstract.
format:
pdf:
documentclass: article
papersize: a4paper
geometry:
- top=2.5cm
- bottom=2.5cm
- left=2.5cm
- right=2.5cm
keep-tex: true
# bibliography: bibliography.bib
# 必要に応じて入れる
---
**JEL classification:** C12, D24, E31
**keywords:** Keyword 1, Keyword 2...
\newpage# Section 1
Write the text here.
# Section 2
@fig-cars is a plot of CARS data.
今回発見したのは、abstract
が書けるところです。これは助かります。
keyword と JEL classification の部分はもう少し工夫が必要そうです。
出力するとこのような感じになります。
とりあえず、ポイントとしては
author
に\\thanks{}
を使って所属を書くことができるabstract
が書ける>
で改行を入れ、2スペース分インデントして書き始めるとよい。
format
でpdf
の設定を変更できるdocumentclass
で文書クラスを指定できる。article
で十分だと思う。papersize
で用紙サイズを指定できる。geometry
で余白を設定できる。keep-tex: true
で.tex
ファイルを残すことができる。
bibliography
で参考文献を指定できる- Zotero など使用して文献管理をしましょう。
といったところでしょうか。
おわりに
Quarto で論文を書く際の体裁について考えてみました。
自分でも論文を書いていくうちに、また新しい発見があれば追記していきたいと思います。
注
僕自身も試行錯誤中です。↩︎