はじめに
どうも Quarto ユーザーです。普段チャンクオプションをよく忘れるので、備忘録も兼ねてまとめます。おそらく R Markdown も同じです。
直感的な分かりやすさ重視です。
私が普段使うものに偏っているかもしれませんが、ご了承ください。
前提
Quarto でも R Markdown と同じようなチャンクオプションの書き方ができるのですが、ここでは Quarto 独自の書き方で進めます。
理由は単純に私が好んで使っているからです。
R Markdown の書き方
R Markdown
```{r cars, echo=TRUE}
plot(cars)
```
cars
の部分がチャンクのラベル(名前)、echo=TRUE
の部分がチャンクオプションです。
Quarto の書き方
Quarto
```{r}
#| label: fig-cars
#| echo: true
plot(cars)
```
チャンク内で #|
の後に書きます。ちなみに、こちらは TRUE や FALSE が小文字で大丈夫です。
チャンクオプション
共通
R Markdown と Quarto で共通のオプションをざっくり表にしました。 これを使えば普段は問題なさそうというものをピックアップしています。
オプション | デフォルト | 効果 |
---|---|---|
echo |
TRUE |
|
include |
TRUE |
|
warning |
TRUE |
|
message |
TRUE |
|
cache |
FALSE |
|
eval |
TRUE |
|
違うやつ
よく使うものの中でもR Markdown と Quarto で異なるものをピックアップします。
グローバルオプション
全部の警告やメッセージを消したい、なんてこともよくあると思います。
R Markdown と Quarto でそれぞれやり方がありますのでご紹介します。
R Markdown
RStudio であれば新しい R Markdown ファイルを開くと既に出ていますが、以下の関数を使用します。
R
::opts_chunk$set(echo = TRUE) knitr
括弧内に、カンマで区切りながらオプションを TRUE, FALSE などで指定していきます。echo
はデフォルトで TRUE なので、これだけなら無くても大丈夫です。笑
例えば、全てのコードについてコードは出力せず結果だけ出力し、警告やメッセージは非表示にするためには次のようにします。
R
::opts_chunk$set(echo = FALSE, warning = FALSE, message = FALSE) knitr
Quarto
Quarto では YAML ヘッダーで設定が可能です。YAML ヘッダーは Markdown ファイルを開いたときの最上部に出てくる ---
で囲まれた部分です。
次のように設定します。
YAML ヘッダー
---
title: "Untitled"
format: html
execute:
echo: false
warning: false
message: false
---
execute:
で指定することができます。
おわりに
今回は私がよく使うチャンクオプションを中心にご紹介しました。
今後いろいろ使いながらアップデートしていきたいと思います。
ご参考になれば幸いです。